地球散歩

現役添乗員による旅にマツワル☆ブログ

『日本の不思議‼️』 vol.2

おばんでぇーーーす‼️

 

 

今朝ほど、バルセロナからアムステルダムを経由し成田空港に到着致しました‼️

 

 

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サクラダファミリアのライトアップです。世紀の大建築!私たちは完成を見ることができるのでしょうか(笑)?

 

 


んもぉ〜。また、帰国早々激しいこと言っちゃうかもぉ〜〜〜〜❤️❤️❤️

 

 

今月は『イタリア(ミラノ)→モナコ公国→フランス→スペイン(バルセロナ』と、南仏を中心に地中海を巡る同じツアーに連続で添乗しておりました。

 

 

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モナコ公国です。眼下にモナコグランプリの客席が見えます。

 

今年のモナコグランプリは5/25・26に開催され、フェラーリセバスチャン・ベッテルが優勝を飾ったそうなのですが(1ミリも興味が湧かないwwwませんっ💦)、我々は本番前日の5/24にモナコの観光が入っていました。


ただでさえ忙しいツアー日程にも関わらず、モナコグランプリ開催にあたってのテスト走行などによる規制などで大渋滞が予測されました。

 

会社からは「モナコグランプリの時期はシャトルバスを利用しての観光となります」と、無責任極まりない事の書かれたA4の紙をペロンと渡されるのみ。

 

「何処でシャトルバスに乗り換えるのでしょうか?」
「何時からシャトルバスは運行しているのでしょうか?」
「お客様のバス代は纏めて払えるのでしょうか?それとも個別に払うのでしょうか?」

 

何を聞いても芳しい返事は得られません。

 

そりゃそーです☺️


『だって、誰もそんな時期に行った事ないんだもぉーーーーーんっ‼️』


『よく分かんないけど、現場で何とかしてねぇ〜〜〜〜〜〜‼️』


って事ですからね☺️

 

 

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予想通りの大渋滞(笑)!

 

 

前日から「酷い渋滞の場合、観光箇所を一つ削る事になると思います」と助言していたのですが(余りにも想像に易い)、会社は「全部行って下さい!」の一点張り。

 

日程表に載っている観光箇所に行かないと「旅程保証」なるものに抵触し、場合によっては旅行代金の5%を「返金」しないといけなかったりする。。。

 

わたし思うんです。

 

『お金払いたくないんだったら、初めっからこんな混みそうな日が当たる日程を組まなきゃいーんじゃないのぉーーーー⁉️』

 

って、思うんです。

 

そして言いたいんです。

 

『事件は会議室で起きてるんじゃないっ!現場で起きてるんだっ!』ってね。



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若いっ‼️

 

 


ま、結局カットしましたけどね(笑)!無理だから(笑)!

 

そして今月つくづく思い知らされて悲しくなったのが「日本人って(勿論個人の話ではない)、自分側の主張ばっかりして、他人の立場を全然考慮してあげないなー」ってね。

 

何の話かと言いますと、ヨーロッパではETOA(ヨーロッパ・ツアーオペレーター協会)により、2007年から各加盟国は観光バスのドライバーの労働時間を管理することを義務付けられています。

 

これによれば、観光バスのドライバーは、最大で連続して6日間までしか業務に就けません。
7日間以上の行程では別のドライバーが必要となります。
また、一日の拘束時間は最大で12時間、実働の運転時間は最大で9時間までとなります。
これらの日数や時間数を超過して、ドライバーに運転を続けるように強いることは、EU各国の法律に従って罰せられるのです。

 

当然予期せぬ渋滞や故障などもあるでしょうから、「週に3回までは12時間を超えても違反にはならない」という措置が採られています。

 

何が悲しいって、旅行会社はこのグレーゾーンに漬け込んでいるのです💢


これは「非常時の措置」なのに「週に3回なら14時間くらい拘束してもいいんでしょっ?」ってな具合です。

 

万が一警察に見つかった場合は、ドライバー1人に罰則がくだり免許は剥奪され、仕事を失う羽目になります。だから、ドライバー達は必死に自分達の権利を主張し、添乗員に訴えてくるのです。

 

一つでも他のツアーより観光箇所を増やしたい(その方がツアーが売れます)ので、沢山の見学箇所を盛り込みます。その分、ドライバーの拘束時間は増えます。超過するなら別のバスを呼べばいいのですが(ライトアップツアーなど)、それはしたくない。お金がかかるから。

 

前回の『日本の不思議』では、ツアーに参加するお客様の意識改革も必要ではないかしら?という部分に触れましたが、そもそも旅行会社の考え方もおかしいのです(笑)!


結論から言いますと、安全で楽しい旅行がしたいのなら、必要に応じた代金をお客様も旅行会社も払わなくてはいけない!という至極当然な話になる訳です。

 


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ありがたい事にお仕事を頂いて世界を眺めながら見聞も少しづつ広がっているのですが、悲しい側面(気づき)もあるんです。

 

かなりキツイ言い方をしちゃうと……。

 

日本人って『人の文化(主張)は認めないけど自分の文化(主張)は尊守してほしい!』みたいな雰囲気あるんですよ。

 

自分の文化を大事にする余りに人を傷付けたり、見下したりする傾向に。


しかもタチの悪いことに「悪気がない」んです。


自分達が失礼な事をしていたり考えていたりすることに「気がつけない」んです。

 

それって例えば靴文化圏の人が「自国ではこうですから!って言って、土足で家ん中上がってくるようなもんですから。

 

って事で、海外旅行をより愉しむ為にもすこ〜〜しづつでいいから☺️意識を世界に…優しく…近づけて行けたら良いですよねぇ〜〜☺️

 

ってお話でした!

 

私も頑張らなきゃっ👊👊👊

 

 

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ローヌ川から法王庁のあった町「アヴィニヨン」の眺めです。

 


それでは皆様、心安らかな1週間をぉ〜〜☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆